今後の販促課題

●コロナの感染を助長させない

本質的にSCは人々が集まるところであり、来館を促し、消費を煽ることが販促活動の目的とするならば、来館者数の増加と館内での活発な消費行動(滞在時間の延長)こそが評価されるところである。


しかし、コロナ禍において感染対策の観点からはその逆で、できるだけ少ない人数で、できるだけ早く帰ってください、というアナウンスを余儀なくされる。

●お客様に喜んでいただく

とはいえ、それではお客様離れにつながり、売上は減少傾向となり商業施設として成立しない。


現在はコロナ前のようなの販促活動が実行できないSCも多い状況であり、目下、蔓延防止法発令中である。

そして、いまだにこの状況が安定する目処は立っていない。

このような状況において、コロナの感染を助長することなく、お客様の心をつなぎとめ、安全に日常のショッピングをお楽しみいただける施策が求められる。

●何が感染を助長するか?回避すべきことは?

初めて緊急事態宣言が出た2年前から状況は変化している。

マスクの着用や体調不良時に外出を控えるなど個々人が規律ある行動を心掛けている現状において、

ショッピングセンターが通常に営業し、消費者が買物をするという行動に、感染リスクを助長させるという認識は世間的にもなさそうである。

ただし、販促活動の結果として起こりうる、

・特定の場所での「密集」や

・来館が一時に「集中」する

ようなことは、程度によっては感染リスクを助長することになるかもしれない。

●お客様が何に喜ぶ?

しかし、逆に言うと「密集」と「集中」さえ回避することができれば、現在のコロナ禍においては特に販促活動を制限するような明白な理由は見当たらない。


消費の波を捉えてより大きな波を作り出すような販促施策ではなく、穏やかな波のまま、地域のお客様の日常生活に寄り添い、いつも気に留めてもらうような販促施策もある。


withコロナの今、求められていることはそいういった変化ではないだろうか。