今年の目標を立てる

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【縁日】

・わなげ
・スーパーボールすくい
・千本つり
・モルック

どれでも1回300円!
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あなたはこれを見てどう感じますか?


高い? 安い? そんなもん?

新春の有料イベントを開催

さて、うちの会社はショッピングモールなど、館の販促サービスを提供しているので、

普段は館内でお買い物をされた方を対象に無料イベントをすることがほとんどです。

でも今年の正月は有料の縁日イベントを開催しています。

今回のクライアント様の事情としては、

1、空き区画があるので、盛り上がる初売りの時には催事で区画を埋めることで、賑わい感をつくりたい

2、イベントスペースでは福袋の販売をするが、午前中だけで完売した後は場が閑散とするので、イベントで寂しさを払拭させたい

というものでした。

事情はともあれ、館内の数ある店舗の1つとして、縁日のサービスショップを3日間限定で臨時営業しているわけです。

現場で感じたこと

初日は僕も実際に現場に入って接客の対応などもしてきました。

正月なので3世帯で来場される方、親戚のグループで来場される方など、親子だけではなく、普段より人数多めのグループが目立ちます。

お子様連れだと縁日の会場を見つけると興味を示して近くまで見にきますよね。

で、掲示しているPOPを見たり、スタッフに質問をしたりして、冒頭の情報を認識するのです。

その時のお客様(親)の反応はいくつかに分かれるのですが、

「えっ、1回300円。高っ...」といって一瞬で去って行くパターン。

「300円で4つともできるんですか?」「1つなんですね」「んーじゃぁ1回ずつね。〇〇ちゃんどれがしたい?」といって参加して行くパターン。

「1つ300円か、じゃあ4枚チケットちょうだい」といって、ここぞとばかり、孫が喜ぶものにお金を使いたい、じぃじやばぁば。

など、表現方法は人それぞれなのですが、本質的なところでいうと、

300円でゲットできる景品に焦点をあてる親だと「高い」となり、

子どもを喜ばせることができるか、あるいは子どもと楽しめるか、という体験に焦点をあてる親だと300円という値段は関係なく参加して、満足して帰っていきます。

もちろん1回500円とか1000円とか、もっと高くなるとそれに見合ったサービス内容じゃないと満足できませんが、

同じ300円でも人によってこうも捉え方が変わってくる、というのをまざまざと見せつけられ、やっぱり現場から学ぶことは多いな、と思うわけです。

体験にお金を使いたい

僕は基本ケチで貧乏性なもので、

遊び心で自分に300円を使うのはおろか、自分の娘にも1回300円はなかなか出せそうにないなと、思ってしまい、

こんな性格が嫌になっちゃいますが、

もらったばかりのお年玉を使って縁日に参加して嬉しそうに帰って行く子どもの姿や、

笑顔でお金を使って、子どもの楽しむ姿を優しく見守っている母親の姿などを見ると、

今年こそは「体験」にお金を使える心にゆとりを持った生活を実現させよう、と1年の目標を立てるのでした。

おわり。

入館前。向こうには雪山が見える元日の現場にて。