買わなあかんものが買いたいものになったらなぁ

生活必需品の買い物って、たぶんあんまり楽しいものじゃない気がする。

卵とかティッシュとか。あと生活必需品っていう言い方が違うかもしれないけど、子供が学校で用意するように言われる鉛筆とか、日常生活で必要な物。

あるいは父の日のプレゼントや人間関係のお付き合い上、買っておかなければならないようなもの。いわゆる、「自分が欲しいものとか自分のためのもの」ではなく、まぁ買っとかなあかんわな、的なもの。

そういう類の物はおそらく値段重視で、できるだけ安く済ませようって思うので、やはりそういう買い物は特に楽しい時間ってことではないんじゃないかな?

だから地域の生活を支えるショッピングセンターのイベントは参加方法を買い上げ条件(レシート提示など)にして、あくまでも買い物のおまけとして付いてくるタイプにするのが向いていると思う。

で、参加するとちょっと得したり、ちょっと楽しかったりする。

そうなると、イベントに参加できるという理由がついてくるので、特に楽しくない買い物がちょっと楽しい時間になってくる気がする。(生活必需品だと値段重視なので、安く買えないと納得できないけど、イベントに参加ができるということで、お金の使い道に正当性があると思えることが安値でなくても納得できる。)

うまく表現することが難しくって、たぶん、お客さん自身も気づいていないような感情のちょっとした変化なんだけど、ずっと現場をやってきてた中で最近そういう感じを受けるようになった。

先日年配のお客様が「人生を楽しくしてくれているような気がしている」というコメントをくれた。

それはちょっと大袈裟な気もするが、ごくごく日常的なお買い物の中でもお客さんに喜んでもらえることがテーマなので、僕としてはとてもありがたい言葉だった。