人は変わるし人は変わらない
この仕事を始めて1年がすぎ、何か変化はあったのか?
成長しているかどうかは自分でなかなか認めにくいものですが
確実に変わった点がひとつ。
それは
こどもを好きになったこと。
入社前まではこどもと接する職業に就いたことがなく
どちらかというと苦手意識があり、保育士の友人を見ては
『自分は絶対なれない』と思ってました。
もちろんそれは今も思うのですが
でも
いつの間にか
子どもを好きになったんですよねぇ。
チャレンジゲームや抽選会で
自分の体よりも大きな道具に一生懸命立ち向かっている(?)
赤ちゃんの姿はもはや立派な勇者に見えます。
4〜5歳くらいになるとゲームに参加するのも
目標を立てて臨んでいて
悔しがったり喜んだり、
何度もリピートして上達の成果を教えてくれたりします。
見ているこちらも自然に熱が入るので
祈るように応援したりすることも少なくはありません。
ワークショップを開催すれば
小学生の女子たちが
「せんせー!せんせー!」
と呼んで作り方を聞いてくれたり。
自分はいつの間に「先生」になったのだろう?
と思いながらも嬉しいものだなぁとニンマリしたり。
この心の変化をいちばん実感したのが
先日の手形アートのワークショップでした。
これまでも親子で仲睦まじく参加している姿はよく見ていたのですが
手形アートは本当に
親御さんが嬉しそうで嬉しそうで。
お子さんは手がカラフルに染められるのは楽しいだろうなと
予想できていたんですが
お父さんお母さんが
「あんた手おっきなったなぁ〜」
と言いながらクレヨンを塗るのです。
「生まれてすぐも(手形)取ったんですけど、
我が子の成長ってわかってたようでわかってなかったんですね〜」
と嬉しそうに話してくださいました。
そしてその光景を見ながら思うわけですよ。
「あ〜いいなぁ〜。平和だなぁ〜。」
と。
昔は「家庭を持ちたい」
「子どもを育てたい」
なんて立派なこと思ってなかった私が
「こんな風な家族を持ちたいなぁ」
「子どもが生まれたらお菓子つりしてあげたいなぁ」
とか思うわけです。
友人に話すと
「え!?!?!?!!?」
「めっっっっちゃ180度ちゃうこと言うやん!」
と驚かれます。
小学校に勤務している後輩には
「素敵な変化でうれしい」
とも言われました。
昔から持っていた考えみたいなものって
変わらないと思っていたので
「あ〜、人って変わるんだなぁ」
としみじみ思ったこのごろでした。
しかし
いつまでも『未婚独身彼氏ナシ』という
ドラマのキャッチコピーに使われてそうな
状況だけは一切変わらず。
世知辛い。