参加者目線シリーズその1(パターゴルフに挑戦)
こんにちは。佐藤です。
この仕事を始めてからというもの、毎週SC(ショッピングセンター)で販促イベントを開催しております。
最初の頃は上司に連れられてクライアント先で打ち合わせに参加したり、イベント現場でコマのように使われながら、少しずつ仕事を覚えていくわけですが、自分に担当のクライアントが割り当てられ、自分で販促計画を考えて提案し、実践していくという立場になると、やっぱり何をしたらよいのかわからないので、とりあえず過去にやってきたことを組み合わせた企画を作ってみる、ということになります。
当初はイベント会社というよりも代理店よりの会社で働いていたので、自社でイベントを企画するよりも他のイベント会社のコンテンツを探してきて開催してもらったり、独自のイベントを開催するにしても自分ではクライアントの要望をまとめるだけで、実際のイベント企画や運営は外部の会社に任せる、ということもよくあります。
そうなると、「とりあえずたくさん人が集まるイベント」とか「クライアントの担当者が喜ぶイベント」とか「単に毎年やってるから惰性でやるイベント」などで企画を組み立てることになり、「実際に参加するお客様が何を求めているのか?」とか「参加するお客様はどんな人たちなのか?」とか「参加したお客様はどんな感情をもったのか?」といった、お客様の立場に立って企画を考えるということはありません。
また、クライアントは地域のSCがメインなので、ファミリー層が主たるお客様なのですが、20代だった自分にはまったく主婦の視点や子どもの感覚がわかっておらず、マーケティングの知識もなかったので、お客様視点の重要性も理解していません。
そういう状態で仕事をしているわけですから、調子が良い時は良いのですが、悪くなったらもう何をして良いのか八方塞がりになります。具体的にはクライアントの担当者と仲良くやっていれば仕事は順調ですが、その担当者が転勤したり、クライアントとの関係性が悪くなったり、あるいは景気が悪くなって販促予算が削られたりすると、突如として仕事を失うことになります。
どうすれば仕事を失うことなく、自分を必要としてもらえるのか、と試行錯誤を繰り返すも、正解がわららず、誰に聞けば良いのか、何を学べば良いのかもわからず、何度か大きな挫折を経験すると、だんだん仕事が嫌になり、自信を失っていきます。
諸々事情があり、会社をやめて独立しましたが、同じようなSCの仕事を個人事業として、とにかく目の前のなんでもやることで食い繋いでいました。同じ仕事を長く続けていると新たな発見があるものです。
それが「参加者目線」で企画を考えるというもの。なんとも当たり前のようなこの視点、わかっていたようでわかっていなかったようです。
年齢とともに結婚や子どもができたということで、自分の回りにもファミリー層が増え始め、近所に住んでいた姉のところにも姪っ子が生まれたり、やがて自分も結婚して子どもができるということになると、自然と参加者の立場にもなってくるわけです。
そうなると、「あれ、結婚したらこんなことを考えるようなるんや」、「子どもってこんなことで喜ぶんや」、「SCでこんなことやってくれたらいいな」みたいな感覚になってきます。
そういった気づきをどんどん企画に取り入れていくとイベントがハズレない。たとえ予算が少なくてやれることが限られていても、ちゃんと参加者に喜んでもらえるイベントになっていきました。
そういうイベントを開催していると、クライアントからも重宝され、だんだん仕事も安定してくるという好循環が生まれます。それからというもの、基本的には自分の価値観やこだわりは捨て、参加者にとってどうなのか、という視点で企画を考えるようにしています。
その際、参考にしていたのは一番身近なところで自分の妻や子どもたちの意見や感想です。今ではもう少なくなりましたが、以前は自分のイベントにお客さんとして参加してもらい、その感想をよく聞いていました。
下記はその頃撮っていた動画です。家庭におけるただの雑な動画ではありますが、SCでイベントを企画する観点で見ると得るものもあるはずなので、備忘録的にアップしました。
僕のiCloudの中には他にも埋もれている動画あるはずなので、参加者視点を忘れないように探し出してアップしていきたいと思います。
それではまた。